2011.2.1 ツイッターより
大河ドラマ『江』で、信長の天下布武の印がクローズアップされていました。
日本の歴史上、金印と並ぶとても有名な印章ですが、その印章の由来を詳しくみてみます。
【天下布武】~てんかふぶ~
この言葉は、沢彦宋恩(たくげんそうおん)という僧侶から信長に贈られたものだそうです。
『天下布武』とは、「天下に武を布(し)く」と読み、日本全土を武力で征服するぞ!とう信長の勇ましい思いと思われている人が多いようですが・・・。
どうやらそうではないらしいです。
ここでいう天下とは日本全土という領土のことではなく、大きな意味での「この世の中」という意味になり、『武』は、攻めることではなく「戈(ほこ)を止(と)める」ことを意味しているようです。
中国古典「春秋左氏伝」の(七徳の武)からの引用で、1暴を禁じ、2戦をやめ、3大を保ち、4功を定め、5民を安んじ、6衆を和し、7財を豊かにする。という七つの徳を意味します。
天下布武とは、『この世の中に戦のない太平を布(し)く』という意味になり、治める領土、この世の中を平和にするというような意味になるようです。
しかし、甲骨文の発見(1899年)から、『止』の元字は『之』であることが証明されています。
となると武とは「戈(ほこ)が之(ゆく)」と読むのが正しいと解釈になります。
・・・おもしろいですね。 はたして信長の真意はいかに?