「お客様の声」メッセージ紹介。さいたま市のMS様より
他店さんで作成した印の書体がお気に召さずに再作成したいというご要望は、意外と多くいただきます。
職人さんがいない機械彫りのお店だと、パソコンの既成フォントをただ組み合わせただけの文字を機械が画一的に彫刻するだけなので、どうにもバランスの悪い味気ない印章になりがちだからでしょう。
古来より、印章は「方寸の宇宙」とよく言われます。
それは、わずか一寸ほどの小さな印面は無限に広がる宇宙ということです。
印章彫刻士は美しい印章をつくるために「技術・センス・精神性・美意識・・・」いろんな想いを凝縮させて製作に挑みます。小さな印章ですが簡単に作れるものではありません。
職人のたゆまぬ研鑽と先人から受け継ぐ伝統の技術。印章文化とは、その時代や文化の様式、文字の変遷、社会背景などが反映され、悠久の歴史の中で継承されてきたもの。小さな印面の小さな一文字一文字に常に想像力を掻き立て、唯一無二のあなただけの印を彫刻するには、長年の経験と知識、そして何よりも熱い想いが必要なのだと思います。
今回は、個人印・会社印あわせて複数本のご依頼をいただきました。
同じ名前も雰囲気を違えて描かせていただきました。
人生の良きパートナーとしてご愛用いただければ幸甚です。
ありがとうございました!