今回は、お客様からよくご質問いただく実印や銀行印のサイズについて、詳しくお話ししていきます。
「実印はフルネームがいいですよ」というお話をよくさせていただいていますが、一般的にフルネームの実印として最も多くご注文いただくサイズは、15ミリから18ミリです。
そもそも、印章のサイズには、昔の尺貫法(しゃっかんほう)の名残があります。そのため、12ミリ、15ミリ、18ミリ…といったように、3の倍数で規格が定められているんです。ベテランの職人さんは、現在でも15ミリを「五分丸(ごぶまる)」、18ミリを「六分丸(ろくぶまる)」なんて呼んだりします。このほかにも、お客様の多様なニーズにお応えできるよう、10.5ミリや13.5ミリといった中間サイズもご用意しています。
左から[小判型][10.5][12][13.5][15][16.5][18ミリ丸]
長さはどれくらい?
印章の標準的な長さは、60ミリです。これも昔は「二寸丈(にすんたけ)」と呼ばれていました。昔はもっと短い45ミリや36ミリの印章もありましたが、今では60ミリが主流です。手のひらにしっかり収まり、とても押しやすいサイズなので、安心して使っていただけます。
実印と銀行印、おすすめのサイズ
サイズ選びに迷ったときは、用途や彫刻する内容に合わせて選ぶのがおすすめです。
- 実印:フルネームで彫刻する場合、15ミリ〜18ミリがおすすめです。
- 銀行印:姓のみ、または下の名前だけで彫刻する場合、12ミリ〜13.5ミリが人気です。
「銀行印を下の名前で彫りたい」「実印も下の名前だけで作りたい」というお客様には、12ミリや13.5ミリのサイズがよく選ばれています。ちなみに、100円ショップなどで売られている既製の認印は10ミリ程度なので、それよりもひと回り大きなサイズになります。
実印は少し大きめが安心です
実印のサイズは、各自治体の条例で「8ミリ以上25ミリ未満」と定められていることがほとんどです。しかし、実用性や見た目の品格、そして耐久性を考慮すると、13.5ミリ〜18ミリの印章がよく使われています。男性向け、女性向けと少し大きさに差をつける傾向はございましたが、近年は殆どなくなりました。気になさらずお好みで選択いただいて大丈夫です。
「実印は自分の分身」とよく言われます。一度小さなサイズで登録し、後から大きなサイズに変更しようと考える方もいらっしゃいますが、現実的には様々な書類で一度使用した印鑑を変更するのは手続きがとても面倒になる場合がありますので、大変なようです。
実印は、あなたと一生を共にする大切なパートナーです。少し予算に無理をしてでも、耐久性に優れていて、品格のある大きめのサイズをお薦めいたします。
サイズ選びでお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。
また、YouTubeでも実際のサイズ感を紹介していますので、ぜひご覧ください。