一生ものの印鑑選びで失敗しないコツ|機械彫りには真似できない『手彫りの美しさ』とは

七つの想(こころ)


研鑽を積み、手彫りの技術を修得したからこそ、
魂のこもった美しい印章文字が構築できる。

「大切な実印を作りたいけれど、激安店の印と一級技能士の印では何が違うのか?」
「なぜ技術の高い職人に頼む必要があるのか?」
そんな疑問をお持ちの方へ。創業90年以上の歴史の中で受け継いできた『文字の再現性』という視点から、本物の印章の価値についてお話しします。

たくさんの模刻から始まる、印章づくりの大切な基礎

印章の技術を覚えるやり方としては、まず、手本となる文字をまねること、つまりは再現性を追求することから始まります。ひたすら本数を重ねることで、印章の技法や意味合いを掴み、理解を深められるんです。筆の流れとしての力の入れ方、例えばこっちの線が膨らんだら、バランスをとるために逆側がふくらまないようにすべき、など、文字ごとに自分の中でわかってくることがあります。この技術を高めるには、私自身の経験も含めてですが、手本となる作品や文字をたくさん見たり、彫り続けることで経験を積むしかありません。

「文字の再現性」とは、単に手本を写すことではありません。文字の歴史や構造を深く理解し、その人だけの『分身』としてふさわしい美しいバランスを再現する力のことです。この基礎があるからこそ、偽造されにくい、風格のある印影が生まれます。


篆書の基本をひたすらに模写/摸刻を繰り返した修業時代

なぜ「文字を正しく再現する技術」が印鑑の安全性に直結するのか?

文字を正しく再現する技術、知識を身につけてこそ、初めてその先にあるオリジナリティをまとった文字を構築することができます。逆に、再現性という基本をクリアしていない人がオリジナルの書風を表現しようとすると、文字の成り立ちや構造を無視してしまう場合が多く、まるでとんちんかんな印章もどきができあがってしまうんです。一つひとつの文字についてしっかり把握していなければ、当然そうなってしまうでしょうし、しかも本人は間違えていることすら気づけない。印章のつくり手として、それではいけませんね。この世で唯一無二の、その人を表す分身である印章をつくるためには、文字を正しく理解してきちんと再現できる人間が、オリジナリティを加味し、初めて完成に辿り着くもの。文字の再現性が大切なのは、そういう印章の根幹に関わる重要性が潜んでいるためです。


正しい文字を大胆にアレンジして世界で唯一の実印印稿を描く

機械彫りVS手彫り|熟練職人の「再現力」が生み出す唯一無二の印影

ただ、手彫りの技術がない人でも、文字の再現そのものはできます。文字の手本をスキャナで読み取り、その通りに機械でつくれるからです。正直、高い技術を持つ職人が手彫りでつくったものと、機械で再現させたものを比較した時、一般の方では違いはわからないでしょうね。なら、簡単な分、機械化に頼ればいい、とは決して思いません。何よりも、手彫りで仕上げた印章には、強い思い入れが宿っています。画一的な機械作業では絶対に表現できない「手彫りならではの良さ」がにじみ出てくるからです。


仕上げ刀で緻密な線に命を吹き込む

鍛錬を重ねた「人の手」に勝るテクノロジーなし

機械彫りの多い状況の中、敢えて手彫りの品をご注文くださるお客様が何を求めているのか? そこには「“ぬくもり”や“想い”をこめて大切な印章をつくってほしい」という要望があるからだと、私たちは考えます。熟練のプロがつくる手彫りの印章には、機械ではどうやっても表現することができない人の手ならではの“味”があふれているのです。言葉に言霊があるように手彫りの印には彫霊(ほりだま)が存在すると思うのです。


厚生労働大臣認定 一級印章彫刻技能士 滑川裕

印章作家 滑川裕 七つの想(こころ)

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