[凛]の文字解説

はんこ屋さんの文字解説

「凛」は、ここ数年、女の子の名前でずっとベスト3に入る人気の文字です。
この漢字は字源がはっきりしていないところもありますが、「冫」と「稟」の組み合わせから成り立ち、「冫」は氷を指し、「稟」は穀物を入れる倉庫のようなものを意味しています。
【穀物を引き締めて納める】という意味から、現代では氷に触れたような身の引き締まる感じ・感覚を「凛」と表現します。

「凛」は、りりしく、きっぱりとしているという爽快な感覚を表すことが多いため、凛とした素敵な女性というイメージから女の子の名前としてとても人気があります。

「凛」には2種類あり、右下が「示」の「凛」と、右下が「禾」のと「凜」があります。
正字は「凜」で、「凛」は俗字になります。
どちらの文字も人名に使えるようになったのは近年で、「凜」は1990年、「凛」は2004年に使えるようになりました。

名前に使える漢字は「常用漢字表」と「人名漢字表」に掲載された文字に限られています。
人名漢字は過去には何度か追加が行われており、1990年に追加された文字には
「凜」「凌」「凪」「昴」「柊」「柚」「栞」「汰」「澪」「蒼」「蓮」「颯」などがあり、
2004年に追加された文字には「凛」「湊」「惺」「煌」などがあります。

過去3年の人気の名前ベスト10を見てみると、人名漢字に新たに追加になった文字が多く使われていて人気が高いことがよくわかります。名前のトレンドは歌、ドラマ、有名人などの世相を反映しており、傾向を見ていると時代がわかって面白いですね。

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