【里仁爲美】 滑川 裕 刻
子曰、里仁爲美、擇不處仁、焉得知 論語<里仁篇>より
子曰く、里は仁を美となす
択んで仁に処らずんば
焉んぞ知とするを得ん
仁の風習に厚い土地にいれば、自然と徳が育ち、
仁に厚い人間になる。
もし住居を選ぶとしたらこのような村里がよろしい。
それでこそ知者といえる。
<岬龍一郎先生訳 >
良い環境が、良い人格を育てる。
人間は環境の動物といわれるので、確かにいい環境がいい人物を作る。
だが、その環境を作り替えるのも人間であるのだから、
要は悪い環境にも負けずに、いい環境を作っていける人が立派である。
【里仁為美】平成24年第72回謙慎書道展入選作品 滑川裕刻